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もったいない!捨ててしまうのちょっと待って!

ダイヤモンドカッターを使っていて
「あれ?まだ刃が残っているのに、切れなくなったぞ?」という経験はありませんか?

また
「いつもは、このダイヤでこのタイル、スイスイ切れるのに、今日は切れないぞ?」
という事はありませんか?

もしくはいつも使っているダイヤの新品をおろした際
「使い始めなのに、全然切れない!」
という事はありませんか。

上記のような経験をされたお客様より
「品質にバラつきがあるんじゃないの?」とお問い合わせをいただくことが
年に1~2回ほどあります。

お客様よりそのダイヤを送っていただき詳しく調べたところ、
当店のダイヤに関しては、上記のような症状が起きた時、
品質のバラつきが原因の可能性はほぼないことがわかってきました。

それでは、そんな時何がおきているのでしょうか。
なぜそうなってしまうのでしょうか。

これらの原因は一言で言うと
「ダイヤの表面の状態が悪く、一時的に切れない状態になっている。」
からです。

それを解消するには、「めだし」という作業が必要になります。

「めだし(めたて)ならいつもやっている」
という方もいらっしゃると思いますが、ごぞんじない方もいらっしゃいますので、
お付き合いください。

「めだし」のやり方は簡単です。
ブロックなど、軟らかい素材を少し切ってみるだけです。
これだけで、切れ味が戻ってくるはずです。
ブロック

 

ここで、ダイヤモンドカッターについて説明いたします。

ダイヤモンドカッターは、「刃」と呼ばれる部分のボンドに、細かいダイヤモンド砥粒がランダムに配置されています。※手で触るとざらざらと感じる小さな粒がダイヤモンド砥粒です。

このダイヤモンド砥粒で切削対象を切っていくのです。

 

切断していくとボンド部分が削れて減って行き、
ボンドに埋まっていたダイヤモンド砥粒がどんどんあらわになってきます。

そして、最終的にダイヤモンド砥粒はポロッと落ちてしまいます。

ただし、その頃には次の、ダイヤモンド砥粒が頭を出して来て仕事をしていますので、
切れ味が断続的に続いていくというつくりになっています。
ダイヤモンドカッターの仕組み

 

しかし、切断する素材、機械、スピード、タイミングなどによって、
このダイヤモンド砥粒のサイクルが止まってしまい、次の3つの状態になる事があります。

1 「めづまり」
切っている素材が、ダイヤモンド砥粒のあいだを埋めてしまったり、覆ってしまったりして、ダイヤモンド砥粒が仕事ができない状態になっている。

2 「めつぶれ」
ダイヤモンド砥粒の先端が破砕してしまって、仕事できない形状になっている。

3 「めこぼれ」
まだ仕事をすべきダイヤモンド砥粒が落ちてしまって、切るのに必要なダイヤモンド砥粒の数が足りていない。

この3つのどれかがおこっているのが、冒頭の「刃が残っているのになぜか切れない」状態になります。

ダイヤが切れない時なにがおきているか

この3つの状態を解消する簡単な方法が「めだし」なのです。

ブロックを切断することでボンドが削れて、丸まったダイヤモンド砥粒が抜け落ち、
埋まっていた新しいダイヤモンド砥粒が頭を出してきますので、切れ味が復活します。

新品なのに切れない場合は、「め」が出ていない状態なので、
いつもより浅め(半分位)に刃を入れていつもりより早くおくって切るか、
めだしをかるくすれば、本来の切れ味になります。

「それなら、ダイヤモンド砥粒が途切れないようにたくさんダイヤモンド砥粒を配置すればよいじゃないか!」
とも思うのですが、ダイヤモンド砥粒を多くすると摩擦が大きくなり今度は肝心の、切れ味が低下してしまいます。

このダイヤモンド砥粒の選定配置ボンドの配合でダイヤモンドカッターの基本的な性能が決まります。
対象の切削物に対して最高の切れ味になるようにダイヤモンド砥粒量が設計されているのですが、
そうするとどうしても、そういった症状が起きてしまう事があるのです。
(どんな素材に対しても素晴らしく切れるダイヤモンドカッターは存在しないのも、上記の理由によるものです。)

タイミングの問題ですので、同じ商品でも、そういった状態が起きるダイヤと、起きないダイヤがあります。

こちらは、どちらのメーカーのダイヤモンドカッターも、商品の原理は同じですので程度の差はあるかもしれませんが、おこりえます。

DSCN4990_トリミング

冒頭のようなお声をいただいたお客様にめだしのご案内をして、
「ブロックがない場合はどうするの。」とご質問いただいたこともありますが、
ブロックが難しいようでしたらレンガでも代用できます。そんなに大きなものでなくても大丈夫です。
ぜひ、ひとつ何か現場にご用意いただければ幸いです。
(その場では、いったん外して予備のダイヤを使用して、後でめだしする方もいらっしゃいます。)

ダイヤモンドカッターの刃がまだ残っているのに切れなくなった時、
実は中にはまだダイヤモンド砥粒がたくさん残っています。

もし次回そんな事があった場合は、そこで捨ててしまったりせずに、めだしして最後まで使い切ってください。

アスファルトを切るダイヤ

「ハンドタイプの機械(ディスクグラインダーやカッタ、エンジンカッターなど)を使ってアスファルトを切りたいがどのダイヤモンドカッターを選べばよいですか?」

というお問い合わせを、まれにいただきます。

アスファルト

通常、アスファルト路面は、湿式の道路用カッター(道路専用カッター)で切断します。

道路用カッターには、10インチ以上の径の大きいダイヤモンドブレードを取り付けます。
(弊社で販売している、湿式アスファルト道路カッター用ブレードはこちら→ アスファルト専用SA / アスファルトコンクリート兼用NSR

ですから「ハンドタイプの機械でアスファルト切断」というのは、イレギュラーなケースになります。

切れ味評価には掲載しておりませんが、道路カッター以外のマシンにダイヤを取り付けてアスファルト切断するお客様には、当店では「KSセグメント ゼットツー」のご案内をしております。こちらのダイヤは「乾式」で、湿式でのご使用も可能です。
アスファルトは、実は軟らかいのでどのタイプのダイヤでも基本は大変よく切れます。
しかし、よく切れすぎて逆にダイヤの寿命が極端に短くなりコストパフォーマンスが悪くなってしまいます。
「KSセグメント ゼットツー」は、高寿命設計なので他商品よりは比較的刃のもちがよいです。

(しかしアスファルト切断用の商品ではありませんので、コンクリートなどを切断した場合と比較すると刃の減りは早くなります。)

 

【KSセグメント ゼットツーの商品ページはこちら】

105(4インチ) / 125(5インチ) / 150(6インチ) / 180(7インチ) / 205(8インチ) / 230(9インチ) / 255(10インチ) / 305(12インチ) / 355(14インチ)

各サイズそれぞれの刃厚、内径サイズなど詳細は商品ページをご確認ください。

 

 

お客様で「ハンドタイプの機械で、アスファルトを切る事わりとある。」という方がいらっしゃいましたら、ぜひお写真やエピソードをご送付いただければ幸いです。お待ちしております。

 

 

カップホイールにおすすめのグラインダーとは

「ディスクグラインダーにカップホイールを取り付けて、

コンクリートの表層を削っています。

効率が悪く大変なのですが、

機械とカップホイールのおすすめの組み合わせはありますか?」 

というお問い合わせをいただきました。

カップホイール(シングルタイプ)

カップホイール(シングルタイプ)

 

4~5インチダイヤ取付用のディスクグラインダー(サンダー)には、

一般的に「低速タイプ」と「高速タイプ」があります。

 

「低速タイプ」は、回転数が 9,000~9,500回/分

「高速タイプ」は、回転数が 12,000回/分 前後

となります。

 

当店では、カップホイールを取り付けて研削作業(凸凹面を平にならす作業)をする際は、

回転数9,000の「低速タイプ」のディスクグラインダーをオススメしております。

 

研削作業は、長時間になることが多い作業です。

「長時間の作業に耐えること」を考慮すると「高速タイプ」のディスクグラインダーはオススメできません。

モーターがもたない事があるためです。

 

低速タイプはスピードが遅い分、トルクが強力です。

電動工具メーカーのカタログでは「低速タイプ」のことを「低速高トルク」と表記しています。

低速型よりも、負荷に強くパワフルに作業できます。

 

 

当店では、4インチ・5インチそれぞれで、

「シングルタイプ(フチ部分にのみダイヤがついている)」

「ダブルタイプ(ダイヤチップがフチ部分と内側に3本ついている)」

のダイヤモンドカップホイールを販売しております。

3枚以上お買い上げで、送料無料になります。

 

 

 

既製品以外の製品をご希望のお客様へ

「FAQよくあるご質問」ページにも記載しておりますが、

当店では、既製品以外の製品をご希望のお客様へのご対応もしております。

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例えば、

「ダイヤモンドカッターブレードの内径を、ヒダカで販売している既成商品よりも大きく(小さく)したい」

「好みの場所にビス穴を開けたい」

などのご要望がある場合はご相談下さい。
弊社でご対応できるカスタマイズに関しましては、対応させて頂きます。

 

※カスタマイズには別途料金がかかる場合もございます。

※ご要望の内容によってはご対応できない場合もございます。

※ご入用の製品がある程度まとまった数の場合は、サンプル製作(有償)からご対応できる場合もございます。

 

<今までご対応させていただいた事例>

  • 海外輸出の際にキャタピラ(硬質ゴム)を切る、特殊なダイヤモンドカッターを探している。
  • 太陽光パネルにホールソーで穴あけをしていたが、使用していたダイヤメーカーが生産をやめてしまい、引き継ぎの会社もなく困っている。
  • 特殊なサイズのダイヤモンドカッターを米国社から取り寄せて使っているが、非常に高額なため、
    国内で手配できないか探している。
  • など

 

 

先日はこんなお客様がいらっしゃいました。

 

一番最初のお問い合わせは、メールで頂戴しました。

メールアイコン

L社の乾式の溝切機を使って、主に硬質コンクリートを1日1,000m以上切っている。

8インチ~9インチのダイヤを年に80枚ほど使っている。

現場が特に硬いコンクリートの事が多く、今使っているダイヤだと300mぐらい切ると焼けてしまうので他にいいダイヤはないかと探していた。

ヒダカの『KSセグメントプロ』お試し価格品を使ってみたら切れ味がよかった。

これをL社の機械に取り付けてみたいと思っている。

『KSセグメントプロ』の基盤にこちらの指定する位置に穴を開けたものが欲しい。

 

 

まず最初に、担当者が詳しくお話をお伺いした上で、

KSセグメントプロに、お客様ご使用の機械にお取り付けができて、

尚且つメーカー純正品のダイヤより使い勝手がよくなるような位置に、

特殊加工をし試作品を納品させていただきました。

 

試作品ご使用後に、

お客様から

「通常使っているものより、大変よく切れる。しかも今まで使っていたダイヤだと300mだったところこれだと800mほど切れた。」

と大変うれしいご報告をいただき、正式に多数のご注文をいただきました。

 

「純正品にはない、特殊な場所に開けた穴のおかげで取り回しも楽になった」

だけではなく、

「価格的にも純正品よりコストを抑えることができた」

とのことで、

わたくし共も大変うれしく感じました。

 

 

当店では今後も、こういった多くのお客様のお手伝いをできればと思っています。

もし、既製品以外の製品をまとまってご入用の事などありましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

お問い合わせの際は、

「お取り付けの機械種類/品番(例:L社の溝切マシン)

「切断したい物(例:硬質コンクリート)

「具体的な改造のご要望内容(例:中心穴以外に2箇所穴を開けたい)

「ご入り用枚数(例:年間○○○枚)

をご指示ください。

 

お問い合わせフォームEメール、FAXで承ります。

「既製品以外の製品」についてのブログを見たとお書き添えください。

356051

 

リング? or カラー?

突然ですが、こちらは何だと思いますか?

リング

「これだけでは、わからない」と思った方。

これではどうでしょうか?

リング装着済

 

ダイヤモンドカッターにとりつけてみました。

 

今、頭に浮かんだのは、どんな言葉でしたか?

「リング」と思った方と、「カラー」と思った方がいらっしゃるのではないでしょうか。

もしかしたら他の言葉だった方もいらっしゃるかもしれません。

 

用途は、「ダイヤモンドカッターの内径を落とす(内側の穴の径を小さくする)」事です。

ダイヤモンドカッターを、手持ちの機械に取り付ける際に、この「リング」もしくは「カラー」を使って内径を調整することがあります。

 

例えば、手持ちの機械のフランジ径は20mmだという時に、内径22mmのダイヤをそのまま取り付けることはできません。

(厳密に言えば、取り付けることはできますが、フランジとダイヤの間に2mm分の余裕ができてしまうことになり、その状態で使用すると大変危険です。ガタが発生し、切れ味の低下や異常摩耗、ダイヤのヒビや欠けの原因となります。

リング(カラー)をとりつけて内径を15mmにすれば取り付けて使用することができます。

リング使用フランジ取付写真

 

※余談ですが、ディスクグラインダーのフランジ径って、フランジをひっくり返すと15mm、20mm両方になる場合が多いんですよ!こちらについてはまた今度ご説明しますね。

 

この「リング」と「カラー」の使い分けですが、日高産業社内では基本的に「リング」と呼んでいます。

ですから、例えば、新人のスタッフが、

お客様からのお電話でのご注文を受けた際

「これ『カラー』ついてんだよね?」

とご質問を受けて

「えっ?カラーですか?」

とかたまってしまうことがたまにあります。(笑)

 

私の認識としては 「リング」→ 材質が金属。 「カラー」→ 材質が樹脂。

だとつい最近まで、思い込んでおりました。

ところが今回、製造担当者Kさんに確認したところ、

「特にそういった区別はないですよ。材質がなんであれリングと呼ぶ人と、カラーと呼ぶ人といらっしゃいますよ。好みですかね~。」

とのこと。

 

そうだったんですね。

勘違いしていました!

 

今ちょっと調べてみたところ、マキタさんのカタログでは「リング」、

日立工機さんのカタログでは「カラー」となっているようです。

メーカーさんによっても、呼び方が違うとは・・。

 

 

「リング(カラー)」について、お客様からご質問をいただく事はあまりないのですが、

「リングは無料で付いてきますか?」というお問い合わせをいただいた事があります。

 

当店では、商品のスペック詳細の「内径」の欄に、

「○○mm(▲▲mm変換リング付)」と記載のあるものには、「リング」が付属しております。

付属リングについては無料です。

商品写真には写っていない事もありますが、きちんと付属しております。

(リングのみの販売は現状しておりません。)

 

 

また、「リング付きの商品買ったのに、入っていなかったよ!」

とお客様よりお電話をいただいた事もありました。

 

弊社の付属リングですが、

4インチ~7インチの商品の場合、

パッケージの厚紙の間に挟んで入っております。

もし見当たらない場合はそちらをご確認ください。

リング台紙にはさまってます

工場出荷時にチェックを行い、入れ忘れのないように徹底しておりますが、

万が一入っていなかった場合は、当店までご一報ください。すぐに送付いたします。

 

 

あとは、

「リングが内穴にはまらないよ~」

というお問い合わせを、いただいた事があります。

 

見た目からも明らかにサイズが違う事がわかる場合は、

付属したリングのサイズ間違いかと思います。

当店までご一報ください。

すぐに正しいサイズのものを送付いたします。

 

見た目はサイズがあっていそうで、はまることははまるが、きつくて奥まで入っていかない。

きちんと収まらない。という場合は、ダイヤの内側を紙やすりで少し擦ってみてください。

(紙やすりが無いときは、ブロックやコンクリートの破片などでも代用できます。)

 

リングは入りづらい時

リングは安全上、隙間などができてしまわないように綿密に製造しております。

よって、ダイヤの内径部分に塗られている塗料が少し厚くなってしまっていたり、

製造時のチリなどが少しでも残っていると、

きつくておさまらない事があります。

お手数をおかけいたしますが、お試し下さいませ。

(といっても、こういった事例は今までに1件のみでしたが・・・)

 

 

小さいけれども、大事な部品。

「リング(カラー)」

皆様は「リング」と呼んでいますか?「カラー」と呼んでいますか?

何かリングに関してエピソードなどあればぜひ教えてください。

 

 

緊急時用、特殊用途のダイヤモンドカッター

実は、当店「ダイヤモンドカッター専門店ヒダカ」では、

まれに消防署や警察署の方からお問い合わせをいただく事があります。

ご質問内容としては「●●はこれで切れますか?」といったものから、

「ダイヤモンドカッターで、なぜ鉄は切れないんでしょうか?」という専門的なものまであります。

メールアイコン

レスキューの現場でダイヤモンドカッター(ダイヤモンドブレード)が使われる事があるというのは知っていましたが、材質や性質の詳細を知りたいという方が多いのはなぜだろう?

と個人的に疑問に思っていました。

 

しかし、その日は突然やってきました!

 

 

先日、やはり消防署の方からお問い合わせをいただき、折り返しのお電話をさしあげた際に、その謎が解けたのです!

なんとお電話口の方が「実はレポートを出さなければいけないんです・・・」とポロっと仰ったのです。

 

消防署や警察署の方は、そういった機会もあるのですね。

それ以上、詳細はお伺いできませんでしたが、

現場で使用する機資材について調査・勉強したり、報告したりする事があるとの様でした。

(もしこちらを読んでいる方で詳細ご存知の方がいらっしゃいましたら、匿名でもよいので教えていただければ幸いです(笑))

 

 

災害現場で、車に閉じ込められてしまった人やがれきの中に閉じ込められてしまった人を救助するために、邪魔になっている、ドアが開かなくなった車のボディや、建物などを切断しなくてはなりません。

そんな時に、ダイヤモンドカッターを使用することもあると聞いたことがあります。

ただ、火花が出る場合もあるので引火の可能性がある現場では使用できないなど状況判断も難しいとか。

消防士のアイコン5

 

ダイヤモンドカッターは工事現場で、タイル・石材・コンクリートを切るために使うものだと思っていたので

初めて知った時に、身の引き締まる思いがしました。

少し調べてみると、大規模災害などに対応するために編成される

ハイパーレスキュー隊(東京消防庁 特別高度救助隊)隊員の方は、

ダイヤモンドカッターを使用する技能講習を修了しているそうです。

また、機動救助隊は救助車に救助用の資機材のひとつとして

ダイヤモンドカッターも装備しているとのことです。

 

 

そういった時に使用するダイヤは、特殊なダイヤモンドカッターになります。

当店で主要用途・目的が「緊急時に、切断する材質にあわせて刃物を交換する必要がなく、迅速で確実な対応を可能にする」である商品は

「マルチブレード MA-1 12インチ」のみです。  ※残念ながらこちらの商品は廃番になり、在庫品も完売となりました。後継商品はありません。(2019年7月現在)

エンジンカッター用 マルチ素材用ダイヤ マルチブレードMA-1 305

基本的に、当店では「切る材質にあったダイヤモンドカッターをお選びいただく」事を推奨しております。

しかし、こちらの商品は例外です。

緊急時に「コンクリートだから、コンクリート用のダイヤを取り付けよう」「車のボディだから車のボディ用のダイヤを・・・」と時間をかけていられないためです。

なのでMA-1は、「特定の材質に対する切れ味」ではなく「様々な材質に対応できる」ことを目指して開発されたダイヤモンドカッタ-となっています。
 

※「マルチブレードMA-1」は廃番になり、在庫品も完売となりました。後継商品はありません。(2019年7月現在)
 

 

 

「ビス穴付」ダイヤモンドカッターのディスクグラインダーへの取付方

前回、「ビス穴付(ビスアナツキ)」のダイヤモンドカッターとは何か、

どんな時に使用するのかというご説明をいたしました。

ブログ記事:「ビス穴付」ダイヤとは

 

今回は、「ビス穴付」ダイヤモンドカッターの、

ディスクグラインダーへの取り付け方をご説明いたします。

(ここでのご説明はヒダカオリジナル「KSセグメントプロ」と「日立電気ディスクグラインダG13S5」を使用しています。

他メーカー商品、他機種には適さない事があります。)

 

<取付に必要なもの>

 ・ディスクグラインダー

 ・ビス穴付 ダイヤモンドカッター

 ・取付用ビス3セット(ダイヤモンドカッターに付属しています。)

 ・専用フランジ(下記のどちらかひとつ) <別売り:各1,200円(税抜)>

■16ミリねじ用

■10ミリねじ用

※専用フランジ(ボス金具)はディスクグラインダーのシャフト径によって

「16ミリネジ用」「10ミリネジ用」があります。

(ご注文の際は、ビス穴付ダイヤを取付るディスクグラインダーのシャフト径を

ご確認ください。)

 

<取付方>

 1.ビス穴付きダイヤモンドカッター(これ以降はダイヤと呼びます)へ

「専用フランジ(別売)」をはめこむ。

フランジはめこみ_テキスト込

 

2.取付用ビス(4サラネジ)をオモテ側から入れる。(ビス頭の形状とあう穴に入れる。)

ビス穴にビスを入れる

※ダイヤのどちら面からも取付られるように、「オモテ面(印刷面)からビスを入れる時用」「ウラ面からビスを入れる時用」の穴が、それぞれ3個づつあいています。

ビスの頭の形状とぴったりあい、ビス頭が完全にダイヤにうまる穴にビスを入れてください。

あわない穴で無理やり取り付けると、ビス頭が飛び出した状態になり、作業時に切断物にあたってしまいます。

このような状態ですとネジにダメージをあたえ、ダイヤが外れる危険があります。

ビス頭あっているあっていない

イラストはイメージです。

専用フランジ以外のフランジをご使用になった際も、相性が悪く同様にビス頭が飛び出てしまうことがあります。ご注意ください。

 

3.フランジ側からビスを、「①平ワッシャー」「②スプリングワッシャー」「③ナット」の順に固定する。

ビス穴つきを裏側からナット類で固定

「2.」「3.」をくりかえし、3箇所しっかり固定する。

これで専用フランジとダイヤがしっかりと固定されます。

 

4.専用フランジを取付けたダイヤを、グラインダーにねじこみながら取付る。

フランジ固定ダイヤをグラインダーにとりつけ

 

 

5.ディスクグラインダーのロックピンを押してシャフトを固定し、スパナで十分に締め付ける。

(スパナは付属しておりません。お手持ちのものをご使用ください。)

ビス穴_最後スパナでしめる

 

 

6.取付終了

「ビス穴付」ダイヤを取付けたディスクグラインダー

「ビス穴付」ダイヤを取付けたディスクグラインダー

 

 

「ビス穴付」ダイヤ ディスクグラインダーへの取付方(プリントアウト用PDF)

↑ プリントアウト用(印刷用)データです。

 

 

商品ページはこちら ↓

みかげ石切断用 KSセグメントプロ

4インチ(外径105)

・ビス穴付:PCD35×3

・ビス穴なし

 

5インチ(外径125)

・ビス穴付:PCD35×3

・ビス穴なし

 

専用フランジ

16ミリネジ用

10ミリネジ用

「ビス穴付」ダイヤとは

ヒダカでは、石材店様よりお電話で4インチ・5インチサイズのダイヤのご注文をいただいた際は、

「ビス穴付(ビスアナツキ)」 「ビス穴なし」 どちらがよろしいでしょうか?

と確認をさせていただいております。

 

石材店のお客様は圧倒的に 「ビス穴付」 をご注文される方が多いからです。

 

ところが最近は

「『ビスアナ』って何ですか?何につかうんですか?」

と逆にご質問をいただく機会も多くなってきました。

 

ビス穴とは?

ビス穴というのは、ダイヤの中心穴の周りにあいている穴のことです。

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ビス穴付ダイヤのことを、他の店舗様やメーカー様では、「PCD付」と呼ぶこともあるようです。

「PCD○○×3」や「P.C.D○○×3」とだけ記載があることもあります。

PCD(P.C.D)とは、「Pitch Circle Diameter(ピッチ・サークル・ディアメータ)」の略で、

具体的には下の写真の、矢印の部分の距離になります。(「×3」は、3穴ということです。)

pcd35_002

当店のKSセグメントプロ、4インチ・5インチのビス穴付は、「中心穴が20」で、「PCD35×3」となります。

 

ビス穴が付いていると、どうなるのか?

ビス穴付ダイヤは、通常のダイヤと取付方が違います。

言葉で説明するのが大変難しいので、まずは次の2枚の写真を見てください。

どこが違うかおわかりになりますでしょうか?

通常のダイヤモンドカッターの取り付け
「ビス穴付き」ダイヤモンドカッター取り付け

ビス穴つきをとりつけた方は、「ホイルナット」という部品が、ダイヤの上にありません。

ホイルナット説明

 

 

 

 

オモテ側(機械と反対側)がフラットになります。

「ホイルナット」があたらないので、コーナーカット、キワ切り、直角部分の切断、水平切断などをするときに大変便利です。

 

 

ホイルナットがあたらないとなぜ便利なのか?

ホイルナットがないと、どんな時に便利なんですか?というご質問もいただきます。

こちらも言葉で説明するのが難しいので、イラストでご説明します。

【例えば、コーナーカットの時】

コーナーカットをする際

 

【例えば、面の凸部切除したい時】

凸部切断の際

 

 

※イラストはイメージです。

 

 

オフセットタイプ(ハットタイプ)とどう違うのか。

オフセットタイプ(ハットタイプ)のダイヤモンドカッターも、ビス穴付ダイヤをとりつけた状態と同じような状態でご使用いただくことができます。

オフセットタイプダイヤ(中心がへこんでいる

オフセットタイプの場合は、取付部がへこんでいるため、

ロックナットがへこんでいる部分に埋まりフラットになります。

「ビス穴付ダイヤ」を使用するか、「オフセットタイプ(ハットタイプ)」を使用するのかは、

お客様の好みによります。

「オフセットタイプ(ハットタイプ)」は基盤が特徴のある形状なので、

より強度を必要とする場合は「ビス穴付」をおすすめいたします。

石材店のお客様は、圧倒的に「ビス穴付き」をご使用の方が多いです。

 

取付は、通常のダイヤのように中心のロックナットを締めるだけの「オフセットタイプ(ハットタイプ)」の方が、

3箇所をビス止めする「ビス穴付き」よりも楽だと感じられる方が多いと思います。

 

また、価格ですが当店では、「オフセットタイプ(ハットタイプ)」の方が、多少お高くなっています。

 

お客様の、現場の状況、切断対象、ご予算などによって、

より適した商品をお選びいただければと思います。

 

次回は、「ビス穴付ダイヤ」のディスクグラインダーへの取付方ををご説明いたします。

 

<お試し品のページはこちら ↓ >

【初回限定お試し特価品】みかげ石切断用 4インチ KS-105Sプロ(ビス穴付)

【初回限定お試し特価品】みかげ石切断用 5インチ KS-125Sプロ(ビス穴付)

(オフセットタイプにはお試し品のご用意がございません。)

 

<商品ページはこちら ↓ >

みかげ石切断用 4インチ KS-105Sプロ(ビス穴付)

みかげ石切断用 5インチ KS-125Sプロ(ビス穴付)

 

みかげ石切断用 4インチ KS-105Sプロ (オフセットタイプ<ハットタイプ>)

・内径15mm

・内径20mm

 

みかげ石切断用 5インチ KS-125Sプロ (オフセットタイプ<ハットタイプ>)

・内径20mm

・内径22mm

石材店様へ取材にお伺いしました

先日、ダイヤモンドカッターのお試し品をお送りした石材店様より、取材OKのご連絡をいただいたため、店舗スタッフが、カメラを持って取材にお伺してきました。

実は、石材店様への取材は今回が初めて。

タイル施工の現場には何度かお邪魔した事がありましたが、みかげ石用のダイヤは2番目の売れ筋商品にも関わらず、現場取材の機会になかなか恵まれずにいたのです。

 

取材に協力してくださったのは、株式会社メモリアルアートの大野屋の工事部の伊藤様。こちらの会社は、設立昭和14年の老舗で、関東と関西を中心に墓石工事を手がけていらっしゃいます。

 

当日、ご指定を受けた工事部に向かうと、まずはたくさんのお墓が並んでいる様子が目に飛び込んで来ました。

メモリアルアートの大野屋 工事部

メモリアルアートの大野屋 工事部

据付前の墓石が並んでいました

据付前の墓石が並んでいました

 

こちらはこれから墓地に据付されるお墓だそうです。

昔ながらの縦に細長いタイプのものだけではなく、外国のような横長のお墓も多く目につきました。中にはピンク色の石のお墓もありびっくり!

今はお墓も、自由に色や形が選べるんですね・・。

 

まずは、伊藤様に、どんな時にダイヤをつかっていらっしゃるのか質問してみました。

「そうですね、主に墓誌台を切っています。あとは現場で部材があわなかった時です。古い墓地で張石を張る場合などは、昔の外柵などはよじれていたりするのでそこにあわせるためにカットしたりします。」

日常的にダイヤを使って作業をしているというよりは、現場などでどうしてもカットが必要な時に使うことがあるというお話でした。

 

その後、実際にヒダカの「KSセグメントプロ(4インチ)」を使用して、みかげ石の切断をする様子を見せてくださいました。

切断風景/写真ではディスクグラインダーのカバーをとって作業されていますが、弊社では安全上カバーをとりつけての作業を推奨しております。

切断風景/写真ではディスクグラインダーのカバーをとって作業されていますが、弊社では安全上カバーをとりつけての作業を推奨しております。

DSCN2984

 

厚さ10cmほどのみかげ石の、表とウラ側面に数センチの溝を入れ、その後木槌で「トントン」と叩くとあっという間に、切断が終わってしまいました。

DSCN2991

 

その後、伊藤さんにダイヤの感想をお伺いしてみました。

切れ味についてお伺いしたところ、

「切れるダイヤっていうのは、本体の重さだけで、力いれなくても自然に入っていくような感じだよね。その点(日高のKS-105Sプロは)わりといいんじゃないかな。」

というご感想をいただきした。

普段は旭ダイヤさんや、マキタさんのダイヤを使っていらっしゃるとのことでしたが、

それらのダイヤと比較しても切れ味に関して遜色ないということでした。

 

また、仕上がりについても、「けっこう、きれい。」とお褒めの言葉を頂きました。

 

石材店のお客様は、切断後仕上げ作業をされるので「切り口のきれいさ」はあまり気にされないのかなと思っていたので、仕上がりのよさを褒めていただき、驚いたと同時に大変うれしく感じました。

 

DSCN2999

取材前に、試しに切ってみたという墓誌台も見せていただきましたが、

「きれいに切れて、なかなかよかったよ。」とうれしそうに言っていただき、こちらもホッとしました。

 

 

今回は、初めての石材店様の取材で、大変緊張しましたが、伊藤さんにはとても優しくご対応いただきありがとうございました。

 

KS-105Sプロ・125Sプロは、価格が今使っている旭ダイヤさんより安いとのことで、今ある在庫がなくなってしまった際には、前向きに購入を検討してくださるそうです。

また、他の協力石材事店の方にもご紹介いただけるとのことで本当にありがとうございます!

 

やはり現場の作業風景を見るのが一番勉強になりますね。(店長も激しく同意とのこと!)

もし、今こちらの記事をお読みいただいているお客様でご協力いただける工事店様がいらっしゃいましたら、実際にお仕事でダイヤモンドカッターを使用している写真や、施工後の写真などをいただければ大変ありがたいです。

 

取材時にお試しいただいたみかげ石切断用ダイヤモンドカッターの「初回限定お試し品」はこちらからお買い求めいただくことができます。サイズとビス穴の有無をお選びください。

 

 

ブログをはじめました

皆様、こんにちは。

このたびはホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

2012年にオープンした「プロが選ぶ!ダイヤモンドカッター専門店ヒダカ」は、3周年を迎えました。

また当店を運営している日高産業株式会社は、創業51年目に突入いたしました。

日々お客様からのお問い合わせや注文を頂いていると、お仕事でダイヤを使っていても「よくわからないけど、なんとなく使っているよ。」という方もいらっしゃることがわかりました。逆に、現場で毎日使っているお客様から、販売しているだけでは知ることのできない貴重な意見をいただく機会も多くあります。

そんな日々の出来事のなかから、できるだけ皆様のお役にたてるような事を拾っていけたらなあと思い、ブログを開始することにいたしました。

こちらのブログでは、ダイヤモンドカッターを中心に当店取り扱いの商品について、情報を発信していこうと思っています。

またお客様からも、「現場ではこんな風だよ。」「こんな仕事に使っているよ」または、「ダイヤについていこんな事を思っているよ」という様々な事を教えていただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。