月別アーカイブ: 2016年5月

緊急時用、特殊用途のダイヤモンドカッター

実は、当店「ダイヤモンドカッター専門店ヒダカ」では、

まれに消防署や警察署の方からお問い合わせをいただく事があります。

ご質問内容としては「●●はこれで切れますか?」といったものから、

「ダイヤモンドカッターで、なぜ鉄は切れないんでしょうか?」という専門的なものまであります。

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レスキューの現場でダイヤモンドカッター(ダイヤモンドブレード)が使われる事があるというのは知っていましたが、材質や性質の詳細を知りたいという方が多いのはなぜだろう?

と個人的に疑問に思っていました。

 

しかし、その日は突然やってきました!

 

 

先日、やはり消防署の方からお問い合わせをいただき、折り返しのお電話をさしあげた際に、その謎が解けたのです!

なんとお電話口の方が「実はレポートを出さなければいけないんです・・・」とポロっと仰ったのです。

 

消防署や警察署の方は、そういった機会もあるのですね。

それ以上、詳細はお伺いできませんでしたが、

現場で使用する機資材について調査・勉強したり、報告したりする事があるとの様でした。

(もしこちらを読んでいる方で詳細ご存知の方がいらっしゃいましたら、匿名でもよいので教えていただければ幸いです(笑))

 

 

災害現場で、車に閉じ込められてしまった人やがれきの中に閉じ込められてしまった人を救助するために、邪魔になっている、ドアが開かなくなった車のボディや、建物などを切断しなくてはなりません。

そんな時に、ダイヤモンドカッターを使用することもあると聞いたことがあります。

ただ、火花が出る場合もあるので引火の可能性がある現場では使用できないなど状況判断も難しいとか。

消防士のアイコン5

 

ダイヤモンドカッターは工事現場で、タイル・石材・コンクリートを切るために使うものだと思っていたので

初めて知った時に、身の引き締まる思いがしました。

少し調べてみると、大規模災害などに対応するために編成される

ハイパーレスキュー隊(東京消防庁 特別高度救助隊)隊員の方は、

ダイヤモンドカッターを使用する技能講習を修了しているそうです。

また、機動救助隊は救助車に救助用の資機材のひとつとして

ダイヤモンドカッターも装備しているとのことです。

 

 

そういった時に使用するダイヤは、特殊なダイヤモンドカッターになります。

当店で主要用途・目的が「緊急時に、切断する材質にあわせて刃物を交換する必要がなく、迅速で確実な対応を可能にする」である商品は

「マルチブレード MA-1 12インチ」のみです。  ※残念ながらこちらの商品は廃番になり、在庫品も完売となりました。後継商品はありません。(2019年7月現在)

エンジンカッター用 マルチ素材用ダイヤ マルチブレードMA-1 305

基本的に、当店では「切る材質にあったダイヤモンドカッターをお選びいただく」事を推奨しております。

しかし、こちらの商品は例外です。

緊急時に「コンクリートだから、コンクリート用のダイヤを取り付けよう」「車のボディだから車のボディ用のダイヤを・・・」と時間をかけていられないためです。

なのでMA-1は、「特定の材質に対する切れ味」ではなく「様々な材質に対応できる」ことを目指して開発されたダイヤモンドカッタ-となっています。
 

※「マルチブレードMA-1」は廃番になり、在庫品も完売となりました。後継商品はありません。(2019年7月現在)
 

 

 

「ビス穴付」ダイヤモンドカッターのディスクグラインダーへの取付方

前回、「ビス穴付(ビスアナツキ)」のダイヤモンドカッターとは何か、

どんな時に使用するのかというご説明をいたしました。

ブログ記事:「ビス穴付」ダイヤとは

 

今回は、「ビス穴付」ダイヤモンドカッターの、

ディスクグラインダーへの取り付け方をご説明いたします。

(ここでのご説明はヒダカオリジナル「KSセグメントプロ」と「日立電気ディスクグラインダG13S5」を使用しています。

他メーカー商品、他機種には適さない事があります。)

 

<取付に必要なもの>

 ・ディスクグラインダー

 ・ビス穴付 ダイヤモンドカッター

 ・取付用ビス3セット(ダイヤモンドカッターに付属しています。)

 ・専用フランジ(下記のどちらかひとつ) <別売り:各1,200円(税抜)>

■16ミリねじ用

■10ミリねじ用

※専用フランジ(ボス金具)はディスクグラインダーのシャフト径によって

「16ミリネジ用」「10ミリネジ用」があります。

(ご注文の際は、ビス穴付ダイヤを取付るディスクグラインダーのシャフト径を

ご確認ください。)

 

<取付方>

 1.ビス穴付きダイヤモンドカッター(これ以降はダイヤと呼びます)へ

「専用フランジ(別売)」をはめこむ。

フランジはめこみ_テキスト込

 

2.取付用ビス(4サラネジ)をオモテ側から入れる。(ビス頭の形状とあう穴に入れる。)

ビス穴にビスを入れる

※ダイヤのどちら面からも取付られるように、「オモテ面(印刷面)からビスを入れる時用」「ウラ面からビスを入れる時用」の穴が、それぞれ3個づつあいています。

ビスの頭の形状とぴったりあい、ビス頭が完全にダイヤにうまる穴にビスを入れてください。

あわない穴で無理やり取り付けると、ビス頭が飛び出した状態になり、作業時に切断物にあたってしまいます。

このような状態ですとネジにダメージをあたえ、ダイヤが外れる危険があります。

ビス頭あっているあっていない

イラストはイメージです。

専用フランジ以外のフランジをご使用になった際も、相性が悪く同様にビス頭が飛び出てしまうことがあります。ご注意ください。

 

3.フランジ側からビスを、「①平ワッシャー」「②スプリングワッシャー」「③ナット」の順に固定する。

ビス穴つきを裏側からナット類で固定

「2.」「3.」をくりかえし、3箇所しっかり固定する。

これで専用フランジとダイヤがしっかりと固定されます。

 

4.専用フランジを取付けたダイヤを、グラインダーにねじこみながら取付る。

フランジ固定ダイヤをグラインダーにとりつけ

 

 

5.ディスクグラインダーのロックピンを押してシャフトを固定し、スパナで十分に締め付ける。

(スパナは付属しておりません。お手持ちのものをご使用ください。)

ビス穴_最後スパナでしめる

 

 

6.取付終了

「ビス穴付」ダイヤを取付けたディスクグラインダー

「ビス穴付」ダイヤを取付けたディスクグラインダー

 

 

「ビス穴付」ダイヤ ディスクグラインダーへの取付方(プリントアウト用PDF)

↑ プリントアウト用(印刷用)データです。

 

 

商品ページはこちら ↓

みかげ石切断用 KSセグメントプロ

4インチ(外径105)

・ビス穴付:PCD35×3

・ビス穴なし

 

5インチ(外径125)

・ビス穴付:PCD35×3

・ビス穴なし

 

専用フランジ

16ミリネジ用

10ミリネジ用