2024/05/27 10:29



タイル工事店さんがよく使っているのは、ウェーブタイプと呼ばれる製品で、刃先に細かくスジ(スリット)がはいっています。
この細かいスジが、切り粉を逃がし、ダイヤを冷却する効果もあります。

切れ味を落とさずに、切断面がきれいに切れ、タイルや大理石など仕上がりを重視する素材に適したダイヤモンドカッターです。
※ ターボタイプとも呼ばれています。

基盤に大きく切れ込みが入っているダイヤモンドカッターをセグメントタイプと呼んでいます。
特に切れ味を重視する場合、このタイプのダイヤモンドカッターを使います。

基盤に大きく切込みが入っているので、そこから切り粉を効率的に逃がし、
ダイヤの冷却効果も非常に高く、切れ味が最も良いダイヤモンドカッターです。

この基盤の切れ込みで、切り粉を排出したり、冷却効果があるので切れ味は上がるのですが
逆にこの切れ込みのせいで、切断面の仕上がりは悪くなってしまいます。

切断面の仕上がりをあまり気にしないコンクリートの切断などには適していますが、
切断面をキレイに仕上げなければいけないタイルや大理石の切断には向きません。

また、みかげ石のような硬い素材の場合ウェーブタイプでは切りづらいことが多いので、
切れ味を優先する場合セグメントタイプで切断します。
石材工事店さんなどは、切断したあとで、切断面を研磨してきれいにする工程をいれます。

刃先にスジがなく、基盤にも切れ込みが入っていない、つるっとしたタイプが、リムタイプです。

切れ込みが入っていないため切断面は非常にキレイですが、切れ味は、セグメントタイプやウェーブタイプに比べると悪くなります。
また、切れ込みがないので冷却効果が低く、一部のタイル用・大理石用を除いて、乾式(ドライ)ではほとんど使われることはありません。
※湿式で(水をかけながら)使用します。

セラロータスなどの機械で、切断面をきれいに仕上げたいタイルや大理石などの素材を切断する時に、ダイヤに水をかけながらのウェット切断に適しています。