2024/05/02 13:24
【2016年5月30日投稿分 再掲】
実は、当店「ダイヤモンドカッター専門店ヒダカ」では、
まれに消防署や警察署の方からお問い合わせをいただく事があります。
ご質問内容としては「●●はこれで切れますか?」といったものから、
「ダイヤモンドカッターで、なぜ鉄は切れないんでしょうか?」という専門的なものまであります。
レスキューの現場でダイヤモンドカッター(ダイヤモンドブレード)が使われる事があるというのは知っていましたが、材質や性質の詳細を知りたいという方が多いのはなぜだろう?
と個人的に疑問に思っていました。
しかし、その日は突然やってきました!
先日、やはり消防署の方からお問い合わせをいただき、折り返しのお電話をさしあげた際に、その謎が解けたのです!
なんとお電話口の方が「実はレポートを出さなければいけないんです・・・」とポロっと仰ったのです。
消防署や警察署の方は、そういった機会もあるのですね。
それ以上、詳細はお伺いできませんでしたが、
現場で使用する機資材について調査・勉強したり、報告したりする事があるとの様でした。
(もしこちらを読んでいる方で詳細ご存知の方がいらっしゃいましたら、匿名でもよいので教えていただければ幸いです(笑))
災害現場で、車に閉じ込められてしまった人やがれきの中に閉じ込められてしまった人を救助するために、邪魔になっている、ドアが開かなくなった車のボディや、建物などを切断しなくてはなりません。
そんな時に、ダイヤモンドカッターを使用することもあると聞いたことがあります。
ただ、火花が出る場合もあるので引火の可能性がある現場では使用できないなど状況判断も難しいとか。
ダイヤモンドカッターは工事現場で、タイル・石材・コンクリートを切るために使うものだと思っていたので
初めて知った時に、身の引き締まる思いがしました。
少し調べてみると、大規模災害などに対応するために編成される
ハイパーレスキュー隊(東京消防庁 特別高度救助隊)隊員の方は、
ダイヤモンドカッターを使用する技能講習を修了しているそうです。
また、機動救助隊は救助車に救助用の資機材のひとつとして
ダイヤモンドカッターも装備しているとのことです。
そういった時に使用するダイヤは、特殊なダイヤモンドカッターになります。
当店で主要用途・目的が「緊急時に、切断する材質にあわせて刃物を交換する必要がなく、迅速で確実な対応を可能にする」である商品は
「マルチブレード MA-1 12インチ」のみです。 ※残念ながらこちらの商品は廃番になり、在庫品も完売となりました。後継商品はありません。(2019年7月現在)

基本的に、当店では「切る材質にあったダイヤモンドカッターをお選びいただく」事を推奨しております。
しかし、こちらの商品は例外です。
緊急時に「コンクリートだから、コンクリート用のダイヤを取り付けよう」「車のボディだから車のボディ用のダイヤを・・・」と時間をかけていられないためです。
なのでMA-1は、「特定の材質に対する切れ味」ではなく「様々な材質に対応できる」ことを目指して開発されたダイヤモンドカッタ-となっています。
※「マルチブレードMA-1」は廃番になり、在庫品も完売となりました。後継商品はありません。(2019年7月現在)