2024/09/05 10:13

石綿(アスベスト)による健康障害の予防対策として
解体・改修工事などでの規制の改正が段階的に施行されており、
令和5年(2023年)10月に完全施行されました。

当店でも、
解体工事や改築・リノベーション・補修工事などを請け負う、
工事店様、工務店様から
「アスベスト対応の掃除機が必要だが、取り扱いはないか」
というお問い合わせを多くいただいています。

アスベスト対応の掃除機(バキュームクリーナー)の
選び方と当店おすすめの機種をご紹介します。

  

1 正しい方法で作業が実施されていない場合は、直接罰が適用


国は、石綿(アスベスト)飛散を防止するため、
規制や法改正を進めています。
段階的に行われてきた「石綿障害予防規則」の改定は
2023年10月に完全施行され、規制が厳しくなりました。

今まで規制対象外だった
アスベスト飛散の危険性の比較的低い
「レベル3」の建材(アスベストが素材に練り込まれた成形板など)も規制対象となり、
アスベスト対応の掃除機が必要な現場が増えています。

また、除去作業の際に定められた措置や方法に違反した場合は、
罰則が適用されます。(3ヶ月以下の懲役又は30万円以下の罰金)

当店では、解体工事・リフォーム工事、
ダイヤモンドコアビットを使用した壁の穴開けが必要な
エアコン新設工事などをされる工事店様からの
ご注文、お問い合わせが増えています。





2 アスベスト対応の掃除機とは、どんな掃除機か


お客様からのお問い合わせで一番多いのが
「アスベスト対応の掃除機がわからない」
というものです。

「特定建築材料の除去等の方法(新法第18条の19、新規則第16条の12~14)」
を見ると
「JIS Z8122に定めるHEPAフィルターを付けた集じん・排気装置を使用する」
と記載されています。

日本では、
JIS Z8122規格をクリアする高性能フィルターの事を
「HEPAフィルター」と呼びます。

これは、
欧州で採用されているEN規格に当てはめると
粒子捕集率が5段階中、最高クラスの
「H14」HEPAフィルターとなり
このクラスのフィルターを付けた機種は多くありません。

また、上記の規格を満たす
HEPAフィルター搭載機種であればよいのかというと、
答えは「No」です。

アスベスト用途の掃除機は
掃除機本体の「密閉性」が保たれていることも重要です。

いくら高性能のフィルターが付いていても
本体の接続部分の密閉性が低いと
回収したアスベストが
そこから漏れ出してしまう危険性があるためです。

このような条件をチェックしていくと、
アスベストに対応している機種は
ごく限られてきます。

実際に、メーカーでアスベスト用途の使用を
禁止している商品もあります。



3 アスベスト対応掃除機 当店おすすめの2機種


当店で石綿則対策におすすめしているマシンをご紹介します。
こちらでご紹介する2機種は
メーカーで「アスベスト対応機種」として販売している真空掃除機です。

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ニルフィスク(NILFISK)「GM80P HEPA」

アスベストなどの危険粉じん用バキュームクリーナーとして、
「中央労働災害防止協会」の粉じん作業特別教育用テキストにも掲載されており、
解体のプロに選ばれ続けてきた製品でもあります。
作業者の安全・健康を最優先するなら
まず一番におすすめできるのがこちらの「GM80P HEPA」です。

「GM80P HEPA」は、単品(フリースバッグ3枚付き)のほか

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ニルフィスク(NILFISK)「GD930 PRO S2 HEPA」

大きなタイヤと前輪キャスターホイール、
高さを抑えたコンパクトな設計で、取り回ししやすく、
せまい現場でも操作性に優れています。
また、作りはコンパクトでも、
ダストバッグは15リットルの大容量なので、
ダストパックの交換頻度も下がり、ストレスなく作業できます。

GD930 PRO S2 HEPAは、単品(ペーパーバッグ6枚付き)のほか
をご用意しています。